ラキッチがセルビアでヘビー級初戦 ティブラの組みの圧力に挑む 【UFCベオグラード】

現地時間2026年8月1日、セルビア・ベオグラードのベオグラード・アリーナで「UFCファイトナイト・ベオグラード」が開催される。
メインカードのヘビー級マッチでは、アレクサンダル・ラキッチ(Aleksandar Rakić)とマルチン・ティブラ(Marcin Tybura)が対戦する。
ラキッチにとって、今回がプロキャリア初のヘビー級戦となる。
自身のルーツを持つセルビアの観客の前で、UFCヘビー級の経験豊富なティブラを迎える。
アレクサンダル・ラキッチ ヘビー級で再出発
セルビア系オーストリア人のラキッチは34歳で、プロ戦績14勝6敗。
14勝の内訳はKO・TKOが9試合、一本勝ちが1試合、判定勝ちが4試合となっている。

身長約193cm、リーチ約198cmのオーソドックスで、長いリーチを生かしたパンチと強烈な蹴りを得意とする。
UFCでは1分あたり4.13発の有効打を当て、有効打命中率は50%。
テイクダウンディフェンス率も85%を記録している。
ラキッチの代表的な勝利は、2019年のジミ・マヌワ戦だ。
開始直後から距離を測り、左のハイキックでわずか42秒のKO勝ち。
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得した。
その後はアンソニー・スミスとチアゴ・サントスに判定勝ちを収めたが、2022年のヤン・ブワホビッチ戦では第3ラウンドに膝を負傷して敗戦。
長期離脱から復帰した後も、イジー・プロハースカ、マゴメド・アンカラエフ、アザマト・ムルザカノフに敗れ、現在は4連敗となっている。
前戦となった2025年10月のムルザカノフ戦では、第1ラウンド3分11秒に右を受けてTKO負け。
今回が約9カ月ぶりの再起戦となる。
ライトヘビー級では大柄だったラキッチが、階級変更後もこれまでのスピードや運動量を維持できるかが注目される。
一方で、長年ヘビー級で戦ってきた相手の体格や圧力への対応も必要になる。
マルチン・ティブラ 経験豊富なヘビー級の実力者
ポーランド出身のティブラは40歳で、プロ戦績27勝11敗。
27勝のうち10勝をKO・TKO、7勝を一本、10勝を判定で挙げている。

身長約190cm、リーチ約198cmのオーソドックス。
ラキッチとリーチは同じだが、長年ヘビー級で戦ってきた体格と組みの強さを持つ。
UFCでは1分あたり3.56発の有効打を当て、有効打命中率は48%。
15分あたり平均1.30回のテイクダウンを記録しており、クリンチから相手を倒し、トップポジションで消耗させる試合運びを得意としている。
2024年3月のタイ・トゥイバサ戦では、相手の強打を警戒しながらテイクダウンを奪い、第1ラウンド4分08秒にリアネイキドチョークで一本勝ち。
打撃戦を得意とする相手に対し、組みの差を生かして早期決着を収めた。
同年11月にはジョナタ・ジニスをドクターストップによるTKOで破り、2025年3月には当時無敗だったミック・パーキンに29-28が3者の判定3-0で勝利した。
しかし、その後はアンテ・デリアに第1ラウンド2分03秒でKO負け。
2026年3月のタイレル・フォーチュン戦でも、30-27、29-28、29-28の判定0-3で敗れており、今回は連敗からの再起戦となる。
勝負のポイント
最大の焦点は、ラキッチのスピードとティブラのヘビー級らしい組みの圧力だ。
ラキッチはティブラより約3cm高く、両者のリーチは約198cmで並ぶ。
遠い距離からジャブ、右ストレート、ローキックを当て、ティブラに組み付くきっかけを与えないことが理想となる。
ライトヘビー級で磨いてきたフットワークと蹴りの速さをヘビー級でも維持できれば、ティブラにとって捕まえにくい相手になるだろう。
一方のティブラは、ラキッチをケージ際へ追い込み、クリンチやテイクダウンで体重をかけたい。
ラキッチのテイクダウンディフェンス率は85%と高いが、これまで対戦してきたライトヘビー級とは相手の体重と圧力が異なる。
ティブラが序盤から組みの攻防を繰り返せば、ヘビー級初戦となるラキッチのスタミナを消耗させる可能性がある。
反対に、ティブラが距離を詰められず、中央で打撃戦を続ければ、ラキッチの速い蹴りやカウンターを受けやすい。
ヘビー級転向によって復活を目指すラキッチと、長年にわたってヘビー級の上位戦線で多くの強豪と戦ってきたティブラ。
ラキッチが新階級で存在感を示すのか、それともティブラが経験と組みの強さで迎え撃つのか、今後を左右する重要な一戦となる。
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