元王者ブワホビッチが10戦全勝スターリングを迎撃 経験と勢いがぶつかる 【UFCベオグラード】

現地時間2026年8月1日、セルビア・ベオグラードのベオグラード・アリーナで「UFCファイトナイト・ベオグラード」が開催される。
コーメインイベントのライトヘビー級マッチでは、元UFC世界王者のヤン・ブワホビッチ(Jan Błachowicz)と、プロ10戦全勝のナヴァホ・スターリング(Navajo Stirling)が対戦する。
43歳のブワホビッチが豊富な経験と総合力を見せるのか。
それとも28歳のスターリングが無敗記録を伸ばし、一気に元王者を乗り越えるのか。
ライトヘビー級の現在と今後を占う一戦となる。
ヤン・ブワホビッチ 2022年以来の勝利を目指す元世界王者
ポーランド出身のブワホビッチは、プロ戦績29勝11敗2分。
身長約188cm、リーチ約198cmのオーソドックスで、29勝のうち9勝をKO・TKO、9勝を一本で挙げている。

強烈な右パンチから「ポーリッシュ・パワー」と呼ばれる一方、左のボディキックやローキック、テイクダウン、トップポジションでのコントロールも使える総合力の高い選手だ。
2020年9月にはドミニク・レイエスを第2ラウンド4分36秒でTKOし、空位だったUFCライトヘビー級世界王座を獲得した。
翌年には、ミドル級王者だったイスラエル・アデサニヤを判定で下し、初防衛に成功した。
しかし、2022年5月にアレクサンダル・ラキッチを負傷によるTKOで破って以降は勝利から遠ざかっている。
マゴメド・アンカラエフと引き分けた後、アレックス・ペレイラとカーロス・アルバーグに判定負け。
前戦となった2025年12月のボグダン・グスコフ戦は、ブワホビッチを支持する29-28が1者、28-28が2者の多数決ドローに終わった。
グスコフ戦では第2ラウンドにダウンを奪われたものの、第3ラウンドにはダウンを奪い返して反撃。
有効打でも84対80と競り合った。
苦しい場面でも試合を崩さない経験と、攻撃を使い分ける能力は、無敗の若手を迎える今回も大きな武器になる。
ナヴァホ・スターリング UFC参戦後5連勝で元王者戦へ
ニュージーランド出身のスターリングは、プロ戦績10勝無敗。
身長約193cm、リーチ約201cmのオーソドックスで、ブワホビッチを身長で約5cm、リーチで約3cm上回る。

シティ・キックボクシングに所属し、長いジャブや右ストレート、前蹴り、左右のキックを使って距離を管理する。
大柄ながら動きが軽く、相手の攻撃を外しながら手数を積み重ねることができる。
2024年12月のUFC初戦でトゥコ・トッコスに判定勝ちすると、イヴァン・エルスラン、ホドルフォ・ベラートにも判定勝ち。
UFC参戦後の連勝を3に伸ばした。
その後はフィニッシュ力も発揮している。
2026年3月のブルーノ・ロペス戦では、第2ラウンド4分05秒に打撃でTKO勝ち。
これがUFCでの初フィニッシュとなった。
続く6月20日のイオン・クテラバ戦では、第1ラウンドにギロチンを仕掛けられながらも脱出。
第2ラウンドにはクテラバをケージ際で座らせ、打撃を連打して3分23秒にTKO勝ちを収めた。
プロ戦績を10戦全勝、UFC戦績を5戦全勝としたスターリングにとって、ブワホビッチ戦はクテラバ戦から約6週間後の連戦となる。
これまでの相手とは経験や攻撃の種類が異なる元王者を相手に、自身の距離とテンポを維持できるかが問われる。
勝負のポイント
スターリングが長いジャブと蹴りを使って外側から手数を出せれば、スピードと運動量を生かした展開に持ち込みやすい。
ブワホビッチに攻撃を返す時間を与えず、ケージ中央で試合を進めたい。
一方のブワホビッチは、遠い距離でスターリングを追い続ける展開を避ける必要がある。
ローキックやボディキックで動きを止め、クリンチやテイクダウンを混ぜることで、若い相手のリズムを崩したい。
ブワホビッチには世界王座戦を含む豊富な経験があり、打撃だけでなく寝技でも試合を組み立てられる。
スターリングが前に出る際の隙を狙い、右のカウンターや組みで流れを変える可能性もある。
スターリングの速さと手数か、ブワホビッチの経験と攻撃の幅か。
無敗の新鋭にとってはトップ戦線への大きな試金石となり、元王者にとっては約4年ぶりの勝利を目指す重要な一戦となる。
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