中村倫也と約2年半越しの対戦へ ブレイディ・ヒースタンドとは? UFCで3連勝中の粘り強いグラップラー

現地時間2026年9月26日、米国ネバダ州ラスベガスのMeta APEXで開催されるUFCファイトナイトで、中村倫也とブレイディ・ヒースタンドのバンタム級戦が組まれることが報じられた。
両者は2024年2月の「UFC 298」で対戦する予定だったが、ヒースタンドが負傷により欠場。
中村は代役のカルロス・ヴェラ(Carlos Vera)と対戦したため、今回、約2年7カ月を経て仕切り直しとなる。
TUF決勝まで勝ち上がったグラップラー
ヒースタンドは1999年4月30日、米国ワシントン州スポケーン出身。
身長173cm、リーチ180cmで、構えはオーソドックス。
「バム・バム」のニックネームを持つ。
ブラジリアン柔術と空手をバックボーンに持ち、2021年にはリアリティー番組「The Ultimate Fighter 29」へ参加。
ジョシュ・レッティングハウス(Josh Rettinghouse)に判定2-1、ヴィンス・マードック(Vince Murdock)に第1ラウンドTKOで勝利し、バンタム級決勝まで勝ち上がった。
決勝ではリッキー・トゥルシオス(Ricky Turcios)に判定1-2で敗れたものの、その後はファーニー・ガルシア(Fernie Garcia)に判定3-0、ダナー・バットゲレル(Danaa Batgerel)に第3ラウンド4分21秒TKO、ギャレット・アームフィールド(Garrett Armfield)に第3ラウンド1分52秒、リアネイキッドチョークで一本勝ち。
UFCで3連勝を記録している。
アームフィールド戦では第1ラウンドに腕十字を仕掛けられ、第2ラウンドにはダウンを奪われる苦しい展開から反撃。
テイクダウンとグラウンドコントロールで流れを変え、最終第3ラウンドに一本勝ちを収めてパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得した。
一方、アームフィールド戦を最後に実戦から離れており、今回が実現すれば約2年3カ月ぶりの復帰戦となる。
何度でも組み直す粘り強いレスリング
ヒースタンドの強みは、相手を金網へ押し込み、テイクダウンを繰り返す運動量にある。
UFC公式スタッツでは15分平均4.80回のテイクダウンを記録し、成功率は46%。
一度の攻撃で倒せなくても、ボディロックや組み直しから相手の体力を削り、後半に主導権を握っていく。
有効打は1分平均2.70発と多くないが、打撃戦だけで勝負する選手ではない。
テイクダウンからバックを奪い、リアネイキッドチョークやグラウンドでのパンチにつなげる形を得意としている。
バットゲレル戦とアームフィールド戦をいずれも第3ラウンドで決めており、試合終盤まで攻撃を続けられるスタミナと粘り強さも特徴だ。
一方、テイクダウン防御率は42%。
自ら組みを仕掛ける能力は高いが、相手のテイクダウンを完全に封じるタイプではない。
2017年のU-23世界選手権フリースタイル61kg級で優勝した中村に対し、ヒースタンドが先に金網際の展開を作れるか。
反対に中村がテイクダウンからトップポジションを奪えば、ヒースタンドの持ち味である前進と連続攻撃を止められる可能性がある。
一度は実現しなかった両者の対戦は、レスリングを軸とする中村と、何度でも組み直す粘り強さを武器とするヒースタンドによる、グラップリング色の濃い一戦になりそうだ。
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