内田タケルがジー・ニウシュイエと準決勝 プロ9勝すべて一本の寝技師がUFC契約へ挑む【ROAD TO UFC 5】

現地時間2026年8月28日、中国・上海の浦東発展銀行上海オリエンタルスポーツセンターで「ROAD TO UFCシーズン5」準決勝が開催される。
フライ級(125lbs/56.7kg)トーナメントでは、内田タケルと中国のジー・ニウシュイエが5分3ラウンドで対戦する。
内田は23歳でプロ戦績9勝2敗。
対するジーは25歳で17勝4敗と、内田の倍近い試合数を経験している。
勝者はUFC契約を懸けた決勝へ進出。
9勝すべてを一本で挙げてきた内田が、過去21試合で一度も一本負けのない中国の強豪を極められるかが注目される。
内田タケルは開始78秒で無敗の柔術黒帯を極める
内田は5月29日にマカオで行われたオープニングラウンドで、7戦無敗だったエロス・バルーヤット(Eros Baluyot)と対戦した。
左の蹴りを見せてから素早くダブルレッグに入り、開始早々にテイクダウン。
柔術黒帯のバルーヤットにギロチンチョークを狙われても慌てず、頭を抜いてバックへ回った。
最後は両脚を絡めて相手の動きを止め、リアネイキッドチョークでタップを奪っている。
結果は第1ラウンド1分18秒、リアネイキッドチョークによる一本勝ち。
打撃をほとんど交換することなく、自分と同じく寝技を得意とする相手を短時間で仕留めた。
内田はプロで挙げた9勝がすべてサブミッション。
リアネイキッドチョークだけでなく、腕ひしぎ十字固め、肩固めなど複数の形から試合を終わらせてきた。
2022年にはROAD TO UFCの非トーナメント戦でショーン・エチェル(Shaun Etchell)を第1ラウンドのリアネイキッドチョークで下した。
2023年9月には大竹陽に第1ラウンド2分46秒、リアネイキッドチョークで一本勝ち。
その後、約2年5カ月の空白期間を経て2026年2月にMMAへ復帰すると、青井心二を第1ラウンド1分28秒、腕ひしぎ十字固めで下した。
続くバルーヤット戦でも極めの強さを示し、3連勝で準決勝へ進んだ。
ジー・ニウシュイエは小田魁斗とのスクランブル戦を制す
ジーはオープニングラウンドで小田魁斗と対戦し、30-27、30-27、29-28の判定3-0で勝利した。
サウスポーから左ストレートや左ミドルを放ち、小田の蹴りをキャッチしてテイクダウン。
組みの攻防では相手に上を取られかけても素早く切り返し、トップポジションを奪い返した。
最終ラウンドもスクランブルの中で上を維持し、ヒジとパウンドで攻勢を印象づけている。
公式データでは有効打が29対31とほぼ互角だった一方、テイクダウンは6対4でジーが上回った。
打撃、組み、スクランブルを途切れさせず、各局面でわずかな差を積み重ねた勝利だった。
ジーは散打を土台としながら、打撃だけでなくテイクダウンとトップコントロールも使えるオールラウンダーだ。
ROAD TO UFCへの挑戦は今回が3度目。
シーズン2ではビリー・パスラタン(Billy Pasulatan)を第1ラウンドでTKOし、チェ・スングク(Seungguk Choi)にも判定勝ちして決勝へ進んだが、鶴屋怜に第1ラウンド終了直前のTKOで敗れた。
翌シーズンは初戦でチェ・ドンフン(Donghoon Choi)に判定1-2で敗退。
その後は4連勝を挙げ、再びUFC契約への道に戻ってきた。
過去のトーナメントで決勝まで進んだ経験に加え、3ラウンドを戦い抜く安定感は、短時間決着の多い内田にとって警戒すべき要素となる。
勝負の鍵は内田がバックへ回れるか
両者はともにサウスポー。
内田は身長170cm、ジーは173cmで、リーチはいずれも173cmとされている。
体格面の差は大きくないが、打撃の手数と長い試合の経験ではジーが上回る。
内田は遠い距離で打ち合う時間を減らし、蹴りやパンチから一気に組みへつなげたい。
前戦のように最初のテイクダウンからバックへ回ることができれば、ジーに考える時間を与えず得意の展開へ持ち込める。
一方のジーは小田戦で、テイクダウンを奪われかけてもスクランブルから上を取り返している。
内田の組みを一度切るだけでなく、バックを許さずトップへ切り返せるかが重要だ。
内田が組みの最初の攻防で主導権を握れば一本の可能性が高まり、ジーがそこをしのいで試合を長引かせれば、打撃と運動量を生かしやすくなる。
全勝利が一本の内田と、これまで一本負けのないジー。
互いの強みが正面からぶつかる準決勝となる。
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