鈴木崇矢が無敗のラルチネーゼと準決勝 6度のKO・TKOを生んだ打撃でUFC契約へ前進できるか【ROAD TO UFC 5】

現地時間2026年8月28日、中国・上海の浦東発展銀行上海オリエンタルスポーツセンターで「ROAD TO UFCシーズン5」準決勝が開催される。
フライ級(125lbs/56.7kg)トーナメントでは、鈴木崇矢とオーストラリアのジョセフ・ラルチネーゼが5分3ラウンドで対戦する。
鈴木は21歳でプロ戦績8勝1敗。
対するラルチネーゼは27歳で6戦全勝を維持している。
勝者はUFC契約を懸けた決勝へ進出。
8勝のうち6勝をKO・TKOで挙げてきた鈴木が、4度の一本勝ちを持つ無敗のグラップラーを打撃で退けられるかが注目される。
鈴木崇矢は有効打44発を当てて初回TKO勝ち
鈴木は5月29日にマカオで行われたオープニングラウンドで、6戦無敗だったオトゴンバートル・ボルドバートル(Otgonbaatar Boldbaatar)と対戦した。
サウスポーから前後に細かく動き、左ストレートやボディへのパンチ、蹴りを散らして主導権を握った。
相手のテイクダウンを切るだけでなく、自らも組みを見せて相手に狙いを絞らせず、終盤にパンチでダウンを奪うと、パウンドで試合を終わらせた。
記録は第1ラウンド4分36秒、パンチによるTKO勝ち。
公式データでは有効打44対19、ダウン1対0、テイクダウン1対0と、立ち技を軸にしながら各局面で上回っている。
鈴木はプロ8勝のうち6勝がKO・TKO。
2022年4月のプロデビュー戦で黒星を喫して以降は8連勝を挙げている。
直近6試合はすべてKO・TKO勝ちで、そのうち5試合を第1ラウンドで終わらせた。
2026年1月には米国のFury FCでアントニオ・フィゲイレド(Antonio Figueiredo)を第2ラウンドに仕留め、同団体のフライ級王座を獲得した。
前戦では実績を積んできた打撃力に加え、テイクダウンへの対応と立ち上がりの速さも示した。
ラルチネーゼの組みを警戒しながら、自分の攻撃を止めないことが準決勝でも求められる。
ラルチネーゼは亮我との接戦を制す
ラルチネーゼはオープニングラウンドで、修斗世界フライ級王者の亮我と対戦し、29-28、28-29、29-28の判定2-1で勝利した。
序盤から前進と手数で圧力をかけ、パンチを当てると組みも織り交ぜた。
亮我の打撃とテイクダウンに苦しむ時間はあったものの、接近戦で攻撃を返し続け、3ラウンドにわたって競り合った。
公式データでは有効打81対76、テイクダウン2対1と、いずれもわずかな差で上回っている。
ラルチネーゼはこれで6戦全勝。
4度の一本勝ちがあり、そのうち3試合をリアネイキッドチョークで終わらせている。
前戦まで判定は一度も経験していなかったが、亮我との接戦を15分間戦い抜き、打撃と組みを混ぜながら僅差のラウンドを取る勝負強さも見せた。
一本だけを狙うのではなく、前進する打撃から組みへ入り、相手が守れば再びパンチへ戻る粘り強さが持ち味となる。
勝負の鍵は鈴木が長い距離を保てるか
鈴木は身長170cm、リーチ173cmのサウスポー。
ラルチネーゼは身長160cm、リーチ163cmのオーソドックスで、鈴木が身長、リーチともに約10cm上回る。
鈴木にとって理想は、前手と蹴りで距離を管理し、ラルチネーゼが踏み込む瞬間に左ストレートやアッパーを合わせる展開だ。
ケージを背負わず、組まれても早い段階で切ることができれば、長さとスピードを生かして打撃を当てる機会を増やせる。
一方のラルチネーゼは、遠い距離で鈴木を追うだけでは被弾が増える。
パンチを振りながら懐へ入り、ボディロックやシングルレッグからケージ際へ運べるかが重要になる。
テイクダウン後に鈴木へ立ち上がる隙を与えず、バックへ回れば4度の一本勝ちを挙げてきた寝技が生きる。
鈴木が距離を保てば打撃の決定力、ラルチネーゼが接触時間を増やせば組みの継続力が優位に働く。
無敗の相手を倒し、日本人同士のフライ級決勝実現へ望みをつなげられるか。
最初の組みの攻防が試合の流れを左右しそうだ。
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