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アリ・アブデルアジズがアリエル・ヘルワニを痛烈批判「ambulance chaser」ウスマンのケージ侵入めぐり因縁再燃

アリ・アブデルアジズがアリエル・ヘルワニを痛烈批判「ambulance chaser」ウスマンのケージ侵入めぐり因縁再燃

「UFCファイトナイト上海:ヌルマゴメドフ vs ソン」で起きたウスマン・ヌルマゴメドフのケージ侵入をめぐり、MMAジャーナリストのアリエル・ヘルワニ(Ariel Helwani)と、ヌルマゴメドフ陣営のマネージャーを務めるアリ・アブデルアジズ(Ali Abdelaziz)の対立が再燃している。

発端となったのは、現地時間2026年8月29日に中国・上海で行われた大会のメインイベント。

ウマル・ヌルマゴメドフソン・ヤドンに2R1分48秒、右アッパーからKO負けを喫すると、弟でPFLライト級王者のウスマンが兄の状態を確認するため、直後にケージを乗り越えてオクタゴンへ入った。

ウスマンを制止しようとハビブ・ヌルマゴメドフが脚をつかもうとする姿も映像に残されていたが、ウスマンはそのままケージ内へ侵入。

勝利を喜んでケージ内を走っていたソンと進路が交錯して接触し、その際にウスマンが回転肘を出しかけたようにも見える映像が拡散され、大きな議論となった。

ヘルワニ「気持ちは理解できる。でもやってはいけない」

この一件についてヘルワニは8月31日、自身の「The Ariel Helwani Show」で言及した。

ヘルワニは、兄がKOされた直後のウスマンが感情的になったこと自体については理解を示し、「あのように反応したことを責めるつもりはない」という趣旨で説明。

一方、無断でケージに入った行動については明確に問題視した。

「でも、あれはやってはいけない」

と指摘し、ネバダ州では近年、パディ・ピンブレットらがケージ上に乗った行為で罰金を科されていることを挙げ、そうした状況でウスマンのように勢いよくオクタゴンへ飛び込む行為が許されるのはおかしいと主張した。

また、ソンと接触した場面についても、実際には肘が当たっていないことを踏まえつつ、一歩間違えれば大きなトラブルになっていた可能性を指摘している。

ヘルワニはこの件をXでは取り上げなかった理由についても、

「Twitterでは何も言わなかった。
みんな完全にサイコパスだから」

と番組内で説明していた。

アブデルアジズが反撃「お前のネガティブさにはうんざりだ」

これに反応したのが、ウマルやウスマンらヌルマゴメドフ陣営の選手を担当するDominance MMAのアリ・アブデルアジズだ。

9月2日、アブデルアジズは自身のXを更新し、ヘルワニを名指しで批判した。

アブデルアジズは、ヘルワニによるハビブやそのチームへの「絶え間ないネガティブさにはうんざりしている」という趣旨のコメントを投稿。

ウスマンについては、兄が目の前でKOされたことで感情が爆発し、状態を確認するためにケージへ入ったのだと擁護した。

さらに、ヌルマゴメドフ陣営は大会を通して周囲に礼儀正しく接していたと主張している。

そしてヘルワニを「ambulance chaser」と表現した。

「ambulance chaser」は直訳すれば「救急車を追いかける人」だが、他人の不幸やトラブルに乗じて利益を得ようとする人物を指す蔑称として使われる。

アブデルアジズは、ヘルワニが人が苦しい状況に置かれている時にドラマを探し、それをコンテンツにしていると痛烈に批判。
それが自身の選手たちをヘルワニの番組へ出演させない理由だと説明した。

最後には、ヘルワニが論争を追い続けるのは自由だとしながらも、「俺たちは自分たちの人間を守る」という姿勢を強調している。

ソン本人はウスマンを擁護「悪意はなかったと思う」

一方、この騒動で実際にウスマンと接触したソン本人は、比較的冷静な反応を見せている。

ソンは試合後のインタビューで、スロー映像だけを見るとウスマンが肘を出そうとしているようにも見えると認めながら、

「でも実際には理解できる。
彼らは兄弟だから」

とコメント。

ウスマンは兄を確認しようとしているところに突然人が走ってきたため、反射的に身を守ろうとしたのではないかと説明し、自分を悪意を持って攻撃しようとしたわけではないとの見方を示した。

デイナ・ホワイトは「一線を越えた」

UFCのデイナ・ホワイトも、9月1日に開催された「Dana White's Contender Series シーズン10 Week4」終了後、この騒動について質問を受けた。

ウスマンの行動が一線を越えていたと思うか問われると、

「間違いなく越えていた。
それには同意する」

と回答。

兄を心配した背景とは別に、無断でケージへ入った行為自体については問題だったとの考えを示している。

一方、元UFCタイトル挑戦者のチェール・ソネンは異なる角度からウスマンを擁護した。

ソネンも「ルール上は間違っている」と認めながら、兄を心配するあまり、ルールもハビブの制止も関係なく駆け寄ったウスマンの姿について「awesomeだった」と評価している。

UFC 302でもケージ侵入

ウスマンが無断でケージへ入ったのは今回が初めてではない。

2024年6月の「UFC 302」では、イスラム・マカチェフダスティン・ポイエーに一本勝ちした直後、観客席側からバリアとケージを乗り越えてオクタゴンへ入った。

当時ウスマンはマカチェフの公式コーナーマンではなく、侵入直後にセキュリティーによってケージから出され、そのまま会場から退場させられている。

ヘルワニも今回の番組内で、「誰かがウスマンを止める必要がある」と主張している。

長年の因縁が再び表面化

今回の騒動が大きく注目されている背景には、ヘルワニとアブデルアジズの長年にわたる確執もある。

両者は以前からMMA報道のあり方をめぐって衝突しており、アブデルアジズがDominance MMA所属選手をヘルワニの番組へ出演させない方針を取った時期もあった。

今回もヘルワニがX上でウスマンを直接攻撃したわけではなく、自身の番組でケージ侵入を批判。
それを受け、アブデルアジズがXで強く反発したという流れだ。

ウスマンの行動についても「ルール違反で危険だった」という意見がある一方、「兄がKOされた直後の感情的な行動として理解できる」とする声もあり、ソン本人やソネンらも後者に近い立場を示している。

ケージ侵入をめぐる議論から、ヘルワニとヌルマゴメドフ陣営の長年の確執まで再び表面化する形となった。

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