無敗同士のUFCデビュー戦 ビラル・ハサンとニルソン・ロハスが上海で初陣【UFCファイトナイト上海】

現地時間2026年8月29日、中国・上海のオリエンタル・スポーツ・センターで「UFCファイトナイト:ヌルマゴメドフ vs ソン」が開催される。
メインカード第1試合のフライ級では、ビラル・ハサンとニルソン・ロハスが対戦する。
両者はともに9勝0敗の無敗で、今回がUFCデビュー戦。
ハサンにはこのほか1ノーコンテストがある。
無敗の新鋭同士がいきなりぶつかり、決着がつけばどちらかがプロ初黒星を喫する注目のマッチアップとなった。
UFC公式もハサンを上海大会で注目すべき若手の一人として取り上げている。
DWCSからわずか18日 期待を背負うビラル・ハサン
25歳のハサンは、UFC参戦前からCage Fury Fighting Championships(CFFC)で注目を集めてきたフライ級の有望株だ。
プロでは9勝0敗1ノーコンテスト。
9勝の内訳は7KO/TKO、1一本、1判定で、2023年以降の8勝はいずれもフィニッシュしている。
2024年2月にはジェイコブ・ロマーノを回転系の蹴りでKOするなど、テコンドーをバックボーンとした多彩な打撃を武器としてきた。
CFFCでは2024年9月にホセ・レオンを2Rリアネイキドチョークで下してフライ級王座を獲得。
その後は3度の防衛に成功し、地域大会屈指のフライ級有望株としてUFCへのステップアップを狙ってきた。
打撃だけでなく、レオン戦ではスクランブルからバックを奪って一本を極めており、フィニッシュの選択肢はスタンドだけではない。
そして8月11日の「Dana White's Contender Series シーズン10 Week 1」では、ムリドゥル・サイキアを開始45秒でTKO。
圧倒的な内容でUFCとの契約を獲得すると、そのわずか18日後に上海でオクタゴンデビューを迎えることになった。
ハサンについて、CFFCで比較的高いレベルの相手と経験を積んできたことに加え、元UFCフライ級王者デメトリアス・ジョンソンとも練習を重ねている点を紹介している。
170cmの身長と70インチ(約178cm)のリーチを持ち、距離を使った蹴りからパンチ、ボディへの攻撃まで組み立てられるのが魅力だ。
9戦無敗、7KO ペルーから乗り込むニルソン・ロハス
対するロハスも、9勝0敗の無敗でUFCへ乗り込む27歳のペルー人フライ級だ。
9勝のうち7勝がKO/TKOで、4度の1Rフィニッシュを記録。
サブミッション勝ちはなく、これまでのキャリアでは打撃による決着を積み重ねてきた。
本人は得意な打撃としてパンチ、ボクシングコンビネーションを挙げている。
2018年にプロデビューすると、ペルーやチリを中心にキャリアを形成。
2022年以降は5試合連続でKO/TKOで下し、フィニッシャーとして存在感を高めてきた。
直近では7月22日の「Inka 59」で、それまで無敗だったゴンサロ・ハナンパと対戦。
3ラウンドを戦い抜いて判定3-0で勝利し、戦績を9勝0敗に伸ばした。
その試合から38日後という短い間隔で、今度は世界最大の舞台へ踏み込む。
ハサンと比較するとロハスがこれまで戦ってきた相手のレベルには差があるとしながらも、9戦無敗、7KO/TKOという明確な決定力を評価している。
下馬評ではハサンが先行しているものの、一発で流れを変えられる打撃を持つロハスだけに、単純なハサンのショーケースとは言い切れないカードだ。
ハサンの多彩な攻撃か、ロハスの強打か
構図としては、ハサンが距離と攻撃のバリエーションを生かして主導権を握れるか、それともロハスが前に出て得意のパンチを当てられるかがポイントになりそうだ。
ハサンは蹴りを起点に上下へ攻撃を散らすことができ、打撃だけでなくスクランブルから一本を奪った経験もある。
一方のロハスは9勝中7KO/TKOと、相手を倒し切る能力では引けを取らない。
両者ともUFCではまだデータがなく、未知の部分が大きいこともこの対戦の面白さだ。
さらにハサンはDWCSから18日、ロハスも前戦から38日での連戦となる。
ハサンにとってはUFC契約獲得直後の勢いをそのまま持ち込める一方、準備期間は極めて短い。
ロハスも同様に実戦感覚を保ったまま上海へ入ることになり、短い試合間隔が両者のパフォーマンスにどう影響するかも注目点となる。
無敗、フィニッシャー、そしてUFCデビューという共通点を持つ2人。
注目度ではハサンが一歩先を走るが、ロハスにとってはその評価を一気に覆す絶好の舞台でもある。
フライ級に新たな名前を刻むのはどちらになるのか、メインカードの幕開けから見逃せない一戦だ。
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