UFC上海が8月29日開催 ヌルマゴメドフvsソン、朝倉海&鶴屋怜らアジア勢が集結

現地時間2026年8月29日、中国・上海の浦東発展銀行上海オリエンタルスポーツセンターで「UFCファイトナイト上海:ヌルマゴメドフ vs ソン」が開催される。
UFCが上海で大会を開催するのは2年連続、通算3度目。
前日の28日には同会場で「ROAD TO UFCシーズン5」準決勝が行われ、2日間にわたってアジアのMMAが大きくフィーチャーされる。
メインイベントではバンタム級ランキング3位のウマル・ヌルマゴメドフと、地元中国の同級6位ソン・ヤドンが5ラウンドで激突。
さらに朝倉海、鶴屋怜が日本から出場するほか、中国、モンゴル、インドネシアなどアジア各国の選手が多数ラインナップされた。
ヌルマゴメドフとソンが次期挑戦者争いで激突
メインイベントはバンタム級ランキング3位ヌルマゴメドフと6位ソンによる上位対決となる。
ヌルマゴメドフは2025年1月、メラブ・ドバリシビリとのUFCバンタム級タイトルマッチでプロ初黒星を喫したが、その後はマリオ・バティスタ、元UFCフライ級王者デイヴソン・フィゲイレードに判定勝利し、2連勝で再びタイトル戦線へ浮上した。
レスリングとグラップリングを軸としながら、距離の長い打撃も使いこなす総合力の高さが最大の武器。
上海でランキング上位のソンを下せば、再度の王座挑戦へ大きく前進することになる。
対するソンは今年1月にショーン・オマリーに判定で敗れたものの、5月のUFCマカオではフィゲイレードを第2ラウンド4分42秒、ギロチンチョークで一本勝ち。
地元中国でランキング3位を撃破し、一気にタイトル挑戦へ近づきたい一戦となる。
ストライキングを得意とするソンがヌルマゴメドフのテイクダウンと組みをどこまで封じられるかが、大きなポイントになりそうだ。
ヤン・シャオナン、ゴミスを迎えて地元中国で勝利狙う
セミメインイベントでは女子ストロー級ランキング4位ヤン・シャオナンと14位デニージ・ゴミスが対戦する。
ヤンは中国人女性として初めてUFCと契約した選手で、2024年のUFC 300では女子ストロー級王座にも挑戦したトップコンテンダー。
今回が2018年以来となる中国でのUFC出場となる。
対するゴミスはテシア・ペニントン、エリース・リード、カロリーナ・コバルケビッチ、エドゥアルダ・モウラを相手に4連勝。
ムエタイをバックボーンに持つ強打者で、トップ5入りへ向けてキャリア最大級のチャンスを迎える。
ヤンにとっては上位を維持するための重要な一戦であり、ゴミスにとっては女子ストロー級の勢力図を一気に変える可能性を秘めた試合となる。
朝倉海がUFC2連勝へ アオリ・チロンと対戦
日本からは朝倉海がメインカードに登場し、中国のアオリ・チロンとバンタム級で対戦する。
朝倉は5月のUFCマカオでキャメロン・スマザーマンを第1ラウンド1分50秒でKOし、UFC初勝利を獲得。
フライ級からバンタム級へ階級を戻した一戦で持ち前の爆発的な打撃を見せた。
今回対戦するアオリ・チロンは豊富なキャリアを持つ中国のベテラン。
前戦ではコーディ・ハドンに敗れており、母国での再起を狙う。
朝倉にとってはUFCバンタム級での立場を確立するうえで落とせない一戦。
マカオに続いて中国でインパクトのある勝利を挙げられるか注目される。
ペレスとス・ムダルジがマカオの決着戦
フライ級ではランキング11位アレックス・ペレスとス・ムダルジが再戦する。
両者は5月のUFCマカオで対戦したが、第2ラウンド1分45秒、ス・ムダルジの偶発的なローブローを受けたペレスが試合続行不可能となり、ノーコンテストに終わっていた。
わずか3カ月で実現するダイレクトリマッチとなり、今回は明確な決着を目指す。
元タイトル挑戦者のペレスに対し、地元中国のス・ムダルジがランキング戦線で存在感を示せるか。
キックボクシング世界王者リュウ・ツァーがUFCデビュー
ライトヘビー級ではリュウ・ツァーとレヴィ・ホドリゲスJr.が対戦する。
リュウはMMAではまだ経験が浅いものの、キックボクシングで世界王者となった実績を持つストライカー。
地元中国でUFCデビューを迎える。
対するホドリゲスJr.は7月にフェリペ・フランコと対戦しており、短い間隔での再出場となる。
両者とも打撃で試合を終わらせる力を持っており、フィニッシュ決着への期待が高いライトヘビー級戦だ。
DWCSからわずか18日 ビラル・ハサンがUFC初戦
メインカード第1試合ではビラル・ハサンとニルソン・ロハスがフライ級で対戦する。
ハサンは8月11日に行われたDana White's Contender Seriesシーズン10 Week 1でムリドゥル・サイキアを開始45秒でフィニッシュし、UFCとの契約を獲得したばかり。
それからわずか18日後にUFCデビューを迎える異例のスピード出場となる。
ロハスも無敗でUFCへ乗り込む新鋭で、勢いのあるフライ級プロスペクト同士がメインカードの幕開けを飾る。
鶴屋怜がランキング入りへ前進を狙う
プレリムでは日本の鶴屋怜がケヴィン・ボルハスと対戦する。
鶴屋はROAD TO UFCフライ級トーナメントを制してUFC入り。
キャリア初黒星となったジョシュア・ヴァン戦から長期離脱していたが、5月のUFCマカオでルイス・グルレーを第1ラウンドで一本に下し、復活を印象付けた。
ヴァンはその後UFCフライ級王者まで上り詰めており、鶴屋にとっても改めて自身の実力を証明する機会となる。
対するボルハスは前戦でアンドレ・リマに勝利。
ボクシングとフットワークに強みを持つ相手に対し、鶴屋が得意のレスリングとグラップリングを機能させられるかがポイントになる。
RTU王者バトバヤルもUFCデビュー
ナムスライ・バトバヤルはアンドレ・リマ(Andre Lima)と対戦する。
モンゴル出身のバトバヤルはROAD TO UFCシーズン4のフライ級トーナメントを制してUFCとの契約を獲得。
プロ10勝すべてをKOまたは一本で決めているフィニッシャーで、今回がUFC本戦初出場となる。
リマはUFCで実績を積んできたストライカーで、前戦ではボルハスに敗れてプロ初黒星を喫した。
RTUから新たに現れたフィニッシャーがUFCでも通用するのか、今大会のプレリムでも特に注目したいカードだ。
ション・ジンナンがUFC2戦目
女子ストロー級ではション・ジンナンとジュリア・ポライシュトリが対戦する。
ションはONE Championshipで長期間トップ戦線を走り続けた中国女子MMA界を代表する選手。
5月のUFCマカオでアンジェラ・ヒルと対戦して判定負けを喫しており、今回がUFC2戦目となる。
地元中国でUFC初勝利を目指すションに対し、ポライシュトリは打撃を軸としながらサブミッションでの勝利も持つ選手。
経験豊富な両者による女子ストロー級戦となる。
UFC上海 全対戦カード
メインカード
- バンタム級:ウマル・ヌルマゴメドフ vs ソン・ヤドン
- 女子ストロー級:ヤン・シャオナン vs デニージ・ゴミス
- バンタム級:アオリ・チロン vs 朝倉海
- フライ級:アレックス・ペレス vs ス・ムダルジ
- ライトヘビー級:リュウ・ツァー vs レヴィ・ホドリゲスJr.
- フライ級:ビラル・ハサン vs ニルソン・ロハス
プレリム
- フライ級:ナムスライ・バトバヤル vs アンドレ・リマ(Andre Lima)
- フライ級:鶴屋怜 vs ケヴィン・ボルハス
- フェザー級:ジャック・ジェンキンズ(Jack Jenkins) vs ショーン・ウッドソン(Sean Woodson)
- バンタム級:シャオ・ロン(Xiao Long) vs フランチェスコ・ヌッツィ(Francesco Nuzzi)
- バンタム級:ローレンス・ルイ(Lawrence Lui) vs ヘクトル・サンチアゴ(Hector Santiago)
- 女子ストロー級:ション・ジンナン vs ジュリア・ポライシュトリ
- ウェルター級:ディン・ムン(Ding Meng) vs キャム・ネルソン(Cam Nelson)
日本時間8月29日16時スタート
UFCファイトナイト上海のプレリムは日本時間8月29日16時、メインカードは19時開始予定。
タイトル再挑戦を狙うヌルマゴメドフと、母国で大一番を迎えるソンによるバンタム級トップ戦線の攻防を中心に、朝倉海と鶴屋怜の日本勢、中国のトップ選手、ROAD TO UFCやDWCSから勝ち上がってきた新世代までが集結する。
アジアの現在と今後を占う意味でも、見どころの多い上海大会となりそうだ。
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