井上直樹と接戦の2025年王者アウベス、PFL Africa王者ンデベレと激突 【PFL Tampa】

現地時間2026年8月22日、米国フロリダ州タンパのBenchmark International Arenaで「PFL Tampa」が開催される。
メインカードのバンタム級では、マルシリー・アウベスとンコシ・ンデベレが対戦する。
当初アウベスはグスタボ・オリベイラと対戦予定だったが、大会直前にオリベイラが欠場。
PFLは8月20日にカード変更を発表し、2025年PFL Africaバンタム級トーナメント王者のンデベレが代役として出場することになった。
アウベスは2025年PFL World Tournamentバンタム級王者で、前戦では元RIZINバンタム級王者の井上直樹と接戦を展開。
一方のンデベレはPFL参戦後5戦全勝を記録しており、わずか約4週間前にも試合を行ったばかりだ。
異なる舞台でPFLのトーナメントを制した2人が、大会直前のカード変更によって激突する。
アウベスは2025年PFLトーナメント王者、前戦で井上直樹と激闘
ブラジル出身のアウベスはChute Boxe João Emilioに所属するストライカー。
2025年のPFL World Tournamentには当初、バンタム級の代替選手として出場予定だったが、欠場者が出たことで本戦へ繰り上がった。
1回戦では経験豊富なレアンドロ・イーゴと対戦。
イーゴのテイクダウンを繰り返し防ぎながら打撃を当て、29-28、29-28、28-29のスプリット判定で勝利した。
準決勝では元UFCのジェイク・ハドリーと対戦。
前へ出ながらパンチを上下に散らし、ハドリーからダウンも奪うなど打撃戦を支配。
30-26、30-26、30-26のユナニマス判定で決勝進出を決めた。
決勝ではジャスティン・ウェッツェルと5ラウンドを戦い、49-46、48-47、48-47のユナニマス判定勝ち。
代替選手からトーナメントを勝ち上がり、2025年PFL World Tournamentバンタム級王者となった。
2025年トーナメント王者として迎えた今年5月23日の「PFL Brussels」では、井上直樹と対戦した。
序盤は身長とリーチで上回る井上が距離を取り、ジャブや蹴りを使って試合を組み立てたが、第2ラウンドに入るとアウベスが距離を詰めて反撃。
強打を当てて井上をダウンさせる場面を作り、プレッシャーを強めた。
第3ラウンドもアウベスが前進を続けたが、終盤に井上の左フックを受けてダウン。
それでもすぐに立ち上がり、最後まで打撃戦を続けた。
判定は29-28、29-28で井上、27-30でアウベス。
井上がスプリット判定で勝利し、アウベスは2025年のPFLトーナメントから続いていた連勝を止められた。
敗れたとはいえ、井上を相手に一方的な展開にはさせず、距離を詰めて打撃戦へ引き込む強さを見せた一戦だった。
今回のPFL Tampaは、その井上戦から約3カ月で迎える再起戦となる。
ンデベレはPFL Africa初代バンタム級王者、PFLでは5戦全勝
対するンデベレは南アフリカ出身。
空手をバックボーンに持ち、長いリーチを生かした蹴りとパンチに加え、テイクダウンやトップからの攻撃も使えるバンタム級ファイターだ。
2025年からPFL Africaに参戦すると、初戦でマフムード・アテフを第1ラウンドTKOで撃破。
準決勝ではシンバラシェ・ホコンヤとの接戦を判定で制し、バンタム級トーナメント決勝へ進んだ。
決勝ではブール・ゴドゴと対戦。
第1ラウンドからテイクダウンを奪い、トップやバックから試合をコントロールすると、第2ラウンド開始直後に勝負を決めた。
ゴドゴが組みを狙った展開から立ち上がると、ンデベレが左のボディキックをヒット。
ゴドゴが遅れて崩れ落ち、第2ラウンド27秒でKO勝ちを収めた。
この勝利でンデベレは2025年PFL Africaバンタム級トーナメントを制覇した。
2026年に入ってからも勢いは止まっていない。
4月にはミケーレ・クレメンテを判定で下し、7月25日の「PFL Washington D.C.」では元UFCのブランドン・デイビスと140lbs(約63.5kg)の契約体重で対戦した。
ンデベレは長い距離から蹴りを使って主導権を握り、テイクダウンやグラウンド&パウンドも織り交ぜて3ラウンドを支配。
30-26、30-26、30-26のユナニマス判定勝ちを収めた。
これでPFLでは5戦全勝。
プロ戦績も13勝3敗としている。
今回はデイビス戦から約4週間という短い間隔で、さらに大会直前の代役としてアウベスと戦うことになった。
アウベスの圧力にンデベレのサイズと蹴り、急な相手変更もポイント
今回の一戦では、両者のサイズ差も大きなポイントとなる。
アウベスは身長5フィート4インチ(約163cm)、リーチ66インチ(約168cm)。
対するンデベレは5フィート10インチ(約178cm)、リーチ75.5インチ(約192cm)と、身長だけでなくリーチでも大きく上回る。
ンデベレにとっては、この距離を維持しながら前蹴りやミドル、ローを当て、アウベスを簡単に懐へ入れさせない展開に持ち込めるかが重要になる。
一方のアウベスは、2025年のPFLトーナメントや井上戦でも見せたように、相手に身長やリーチで上回られても前進を止めない。
パンチを顔面だけでなくボディにも散らし、相手をケージ際まで押し込んで自分の距離で打ち合う展開を得意としている。
イーゴ戦で何度もテイクダウンを防いだように、組みに対する対応力も持っている。
特に井上戦では、第1ラウンドに距離を支配されながら、第2ラウンドから強引に間合いを詰めて試合の流れを変えた。
この前進力が、リーチの長いンデベレに対しても機能するか注目される。
一方、今回のカードは大会直前に決まったため、アウベスも当初予定していたオリベイラとは全く異なるタイプへの対応を迫られる。
ンデベレにとっても約4週間という短期間での連戦に加え、2025年PFL World Tournament王者との対戦を急きょ受ける形となった。
井上直樹との接戦から再起を狙うアウベスが、2025年PFL World Tournament王者としての実力を示すのか。
それともPFL Africaを制し、PFLで無敗を続けるンデベレが短期間での連戦を乗り越えて一気にバンタム級トップ戦線へ食い込むのか。
大会直前に実現したPFLのトーナメント王者同士の一戦は、PFL Tampaの中でも注目のバンタム級対決となる。
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