ダナ・ホワイトがマシャド・ガリーに苦言 UFC 330最終Rで「勝負を決めにいく姿勢」を疑問視

UFC CEOのダナ・ホワイト(Dana White)が、UFC 330でイスラム・マハチェフに敗れたイアン・マシャド・ガリーの戦い方に苦言を呈した。
現地時間2026年8月15日、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのXfinity Mobile Arenaで開催された「UFC 330:マハチェフ vs マシャド・ガリー」。
メインイベントのUFCウェルター級タイトルマッチでは、王者マハチェフがガリーを49-46、49-46、48-47のユナニマス判定で破り、王座初防衛に成功した。
試合後会見に出席したホワイトは、ガリーの能力やマハチェフを相手に見せたテイクダウンディフェンスを評価する一方、勝負どころでの姿勢には不満を隠さなかった。
ホワイト「少しでも勝負を決めにいく気持ちがあれば」
ホワイトが特に問題視したのは、勝負の第5ラウンドだった。
ガリーはそれまでの攻防でマハチェフのボディーを攻め、ホワイトはマハチェフの右側や顔にもダメージが見えていたと振り返った。
しかし、最終ラウンド開始時にガリーはマハチェフと抱擁し、握手を交わしてから試合を再開した。
ホワイトはこの姿勢について、ガリーに「少しでも勝負を決めにいく気持ちがあれば」と指摘。
タイトルが懸かった第5ラウンドであれば、もっと強くフィニッシュを狙うべきだったとの考えを示した。
さらにホワイトは、飛び膝蹴りのような思い切った攻撃を仕掛けるなど、残された5分間ですべてを出してフィニッシュを狙うべきだったとの考えを示している。
「アップセットが起きてもおかしくないと思っていた」
ホワイトは単にガリーを批判しただけではない。
試合については、マハチェフが敗れる可能性もあると感じていたことを明かしている。
マハチェフに対してガリーは体格で上回り、長いリーチを持つ。
さらに試合ではマハチェフのテイクダウンに何度も対応しており、ホワイトもそのディフェンスを高く評価した。
そのためホワイトは、今回の試合についてアップセットが起きてもおかしくない状況だったと振り返った。
だからこそ、勝負を左右する最終ラウンドでガリーがさらに攻勢を強めなかったことが不満だったようだ。
ホワイトは、ガリーがすべてを懸けて第5ラウンドを取りにいっていれば「まったく違う試合になっていた」との見方を示している。
マハチェフは最終Rにテイクダウンで試合を締める
一方のマハチェフは、第5ラウンドに入っても自身の戦い方を崩さなかった。
最終的にはガリーをテイクダウンし、バックを奪ってコントロール。
残り時間を使いながら試合を締め、判定勝ちにつなげた。
ホワイトもマハチェフについては、体格が大きくテイクダウンディフェンスにも優れるガリーを相手に、自分が勝つために必要な戦いを遂行したと評価している。
マハチェフはこの勝利でUFC17連勝を達成。
UFC史上最多の連勝記録を更新するとともに、ウェルター級王座の初防衛に成功した。
一方、キャリア初のUFCタイトルマッチに臨んだガリーは判定で王座獲得を逃した。
ホワイトにとっては、ガリーの能力そのものではなく、勝負を決める場面でどこまでリスクを取って勝ちにいくかという姿勢が、この試合で最も物足りなかった部分だったようだ。
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