ONE三階級制覇マリキンがRAF初参戦 PFL無敗ラフマニとヘビー級対決【RAF Moscow】

現地時間2026年9月5日、ロシア・モスクワ州ムィティシのArena Mytishchiで開催される「RAF Moscow:Chimaev vs. Woodley」のヘビー級で、アナトリー・マリキンとプーヤ・ラフマニが対戦する。
ONE Championshipで史上初のMMA三階級制覇を達成したマリキンと、PFLで無敗を維持するラフマニによる重量級同士のフリースタイルレスリング戦だ。
両者とも今回がReal American Freestyle(RAF)初出場となる。
マリキンはONE史上初の三階級王者 5月に王座奪還後MMAから引退
ロシア出身のマリキンは、MMAで世界トップクラスまで上り詰める以前からフリースタイルレスリングをバックボーンとしてきた。
ロシアでフリースタイルレスリングの「マスター・オブ・スポーツ」の称号を獲得。
その後MMAへ転向すると、強烈なパンチとレスリングを組み合わせてONE Championshipを席巻した。
2022年にはライニアー・デ・リダーを1ラウンドKOしてライトヘビー級王座を獲得。
2023年にはアルジャン・ブラーを下してヘビー級正規王者となり、2024年には再びデ・リダーを破ってミドル級王座も獲得した。
これにより主要MMA団体では史上初となる三階級制覇を成し遂げた。
2024年11月にはセネガル相撲をバックボーンに持つオマール・ケインに判定で敗れ、プロMMA初黒星とともにヘビー級王座を失ったが、2026年5月の再戦では4ラウンド1分54秒でKO勝利。
王座を奪還すると、試合後にグローブをリングへ置き、MMAからの引退を表明した。
MMA戦績は15勝1敗で、15勝すべてがフィニッシュとなっている。
MMAからの引退を表明したマリキンだが、約4カ月後に今度はレスリングマットへ。
RAFという新たな舞台で競技を続けることになった。
ラフマニはMMA6戦無敗 PFLでも2戦2勝
対する34歳のラフマニはイラン出身で、現在はUAE・ドバイを拠点とするヘビー級ファイターだ。
MMA転向以前からレスリングとグラップリングで経験を積み、イランのナショナルチームにも所属した経歴を持つ。
MMAでは2023年にプロデビューし、ACAなどを経てPFLへ進出した。
2025年10月のPFLデビュー戦では、それまで8戦無敗だったスリム・トラベルシを1ラウンド2分47秒でTKO。
続く2026年2月には元UFCのカール・ウィリアムズを相手に、2ラウンド3分41秒、肩固めで一本勝ちした。
現在のプロMMA戦績は6勝0敗。
PFLでは2戦2勝を記録している。
6勝の内訳は2KO・4一本で、マリキンと同様に判定勝利は一度もない。
MMAヘビー級同士だが、純粋なレスリングでは別の戦いに
両者はともにMMAではフィニッシュ率100%を誇るヘビー級だが、当然RAFではパンチもサブミッションもない。
マリキン最大の武器である強烈な打撃は封じられ、純粋なテイクダウン、ポジション争い、スクランブル能力が問われることになる。
その意味ではラフマニは危険な相手だ。
MMAでもレスリングを起点にトップポジションを奪い、そこから肩固めなどへ移行する展開を得意としている。
直近のウィリアムズ戦でも複数回のテイクダウンを成功させた末に一本勝ちしており、重量級ながら組みの攻防を継続できる選手だ。
一方のマリキンもレスリング出身であり、ONEではそのフィジカルとテイクダウンへの対応力を土台に、長年MMAのトップ戦線を戦ってきた。
注目したいのは、現在までの組み技競技への距離だ。
マリキンは長年MMAを主戦場としてきたのに対し、ラフマニはMMAと並行してグラップリングやレスリングの試合にも出場している。
純粋な組み技競技への適応という部分では、ラフマニが優位に立つ可能性もある。
ONE史上初の三階級王者が、MMA引退表明後の新たな舞台でどこまで本来のレスリング力を見せるのか。
それとも、PFLで無敗を走るラフマニがマリキンを組み伏せるのか。
MMAではともにフィニッシャーとして知られる重量級2人が、打撃を捨てて真正面から組み合う注目のヘビー級対決となる。
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