ソン・ヤドン、ウマルKOの右アッパーは事前に準備「左側からタックルに来ると分かっていた」

現地時間2026年8月29日、中国・上海のオリエンタル・スポーツ・センターで開催された「UFCファイトナイト上海:ヌルマゴメドフ vs ソン」で、ソン・ヤドンがウマル・ヌルマゴメドフを2R1分48秒、右アッパーでKOした。
タイトル戦線を大きく動かす衝撃的なフィニッシュとなったが、ソンによれば、この一撃は偶然生まれたものではなかった。
試合後、ソンはボクシングコーチのルディ・ヘルナンデス(Rudy Hernandez)がウマルのタックルを分析し、アッパーを重点的に準備していたことを明かした。
コーチが「今夜はアッパーでKOする」と予告
インタビューでソンは、ヘルナンデスから試合前に「今夜はアッパーでKOする」と言われていたと説明した。
陣営はウマルが左側からタックルに入ってくる動きを分析しており、それに対するアッパーをキャンプで繰り返し練習していたという。
実際のフィニッシュでも、その対策がそのまま形になった。
2R、ウマルがレベルチェンジして前へ入った瞬間、ソンは左アッパーをフェイントにして右アッパーを合わせる。
強烈な一撃を受けたウマルはマットに崩れ落ち、ソンが追撃を入れたところで試合がストップされた。
公式記録では2R1分48秒、右アッパーによるKO。
ウマルにとってはプロキャリア初のKO負けとなった。
「ピョートルもメラブもフィニッシュできる」
元タイトル挑戦者を仕留めたソンは、自身の打撃への自信もさらに深めている。
試合後にはUFCにタイトル挑戦を要求するとともに、現王者ピョートル・ヤン、メラブ・ドバリシビリ、さらにショーン・オマリーについてもフィニッシュできると主張した。
ソンは過去にヤン、オマリーの両者に判定負けを喫しているが、現在の自分なら再戦で結果を変えられると考えている。
特にオマリーとの前戦については接戦だったと振り返り、「再戦すればフィニッシュできる」と自信を示した。
ザビットは「ラッキーパンチ」と評価
一方、元UFCフェザー級のザビット・マゴメドシャリポフ(Zabit Magomedsharipov)は、同じダゲスタン出身のウマルを擁護。
ACBJJ 22の記者会見で今回のKOについて「ラッキーパンチだったと思う」と語り、誰にでも起こり得ることであり、ウマルが再起することに問題はないとの考えを示した。
しかし、ソン本人の説明では、フィニッシュにつながった右アッパーはキャンプ中から準備されていたものだった。
ウマルがどちら側からタックルに入るのかまで分析し、その動きにアッパーを合わせる練習を重ねた末に生まれたKOだったことになる。
圧倒的不利と見られていた一戦で元タイトル挑戦者を仕留めたソン。
上海で生まれた衝撃の右アッパーは、偶然ではなく対ウマル用に準備された一撃だった。
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