公式スタッツで読み解くヘルナンデス vs ロドリゲス 組みの数字ではヘルナンデス優位【UFCサクラメント】

現地時間2026年8月22日、米国カリフォルニア州サクラメントのGolden 1 Centerで「UFCファイトナイト・サクラメント:ヘルナンデス vs ロドリゲス」が開催される。
メインイベントのミドル級では、アンソニー・ヘルナンデスとグレゴリー・ロドリゲスが5ラウンドで対戦する。
UFCが今大会向けにまとめたスタッツを比較すると、両者の特徴の違いは明確だ。
ロドリゲスは打撃量とノックダウン能力で上回る一方、ヘルナンデスはテイクダウン数、テイクダウン成功率、サブミッションへの移行で優位な数字を残している。
数字上では、スタンドでの攻撃量と一発の危険性ではロドリゲス、組みのスタッツではヘルナンデスに強みがあるマッチアップと言えそうだ。
UFC公式スタッツ比較
スタッツ | ヘルナンデス | ロドリゲス |
|---|---|---|
打撃命中率 | 60.7% | 51.5% |
SLpM(1分あたり有効打) | 4.52 | 5.52 |
SApM(1分あたり被有効打) | 3.10 | 4.72 |
打撃防御率 | 50.9% | 50.9% |
KD平均(15分換算) | 0.00 | 1.03 |
TD成功率 | 48.2% | 35.7% |
TD平均(15分換算) | 5.91 | 1.93 |
TD防御率 | 68.2% | 75.0% |
一本狙い平均(15分換算) | 1.64 | 0.39 |
数字を見ると、それぞれが得意とする展開が対照的であることが分かる。
ロドリゲスはSLpM5.52、ノックダウン能力が武器
スタンドで数字上の強みを持つのはロドリゲスだ。
1分あたりの有効打数を示すSLpMは5.52で、ヘルナンデスの4.52を約1発上回っている。
さらに15分換算のノックダウン平均は1.03。
UFCでは通算8度のノックダウンを記録しており、フィニッシュにつながる打撃を持っている。
2025年6月にはジャック・ハーマンソンを第1ラウンドKOで破り、同年11月にはロマン・コプィロフに判定勝ち。
2026年3月にはブルンノ・フェヘイラとの再戦を第1ラウンドKOで制した。
ヘルナンデスにとって、ロドリゲスと中間距離で打撃戦を続ける展開は警戒が必要になる。
一方、ロドリゲスのSApMは4.72で、ヘルナンデスの3.10よりも高い。
打撃防御率は小数第1位では両者とも50.9%でほぼ同水準だが、ロドリゲスはより多くの有効打を当てる一方で、自身も被弾する機会が多いことが数字に表れている。
ヘルナンデスは15分平均5.91テイクダウン
組みのスタッツではヘルナンデスが大きく上回っている。
15分あたりのTD平均は5.91回。
ロドリゲスの1.93回を大幅に上回る。
UFCでの通算TD成功数は54回に達しており、UFCミドル級史上最多。
単発のテイクダウンだけでなく、繰り返し組み続けながら相手を削っていくスタイルが数字にも表れている。
TD成功率も48.2%で、ロドリゲスの35.7%を上回る。
さらに15分あたりの一本狙いは1.64回で、ロドリゲスは0.39回。
ヘルナンデスはUFCでホドルフォ・ヴィエイラ、ロマン・コプィロフ、ロマン・ドリッゼらから一本勝ちを収めており、テイクダウン後にサブミッションへつなげられる点も強みだ。
ロドリゲスのTD防御率75%も見逃せない
ただし、組みの数字だけでヘルナンデスが一方的に有利とは言い切れない。
ロドリゲスのTD防御率は75.0%で、ヘルナンデスの68.2%を上回っている。
ロドリゲス自身もブラジリアン柔術黒帯で、紫帯時代にはIBJJF世界王者に輝いた実績を持つ。
そのため注目したいのは、ヘルナンデスが一度テイクダウンを奪えるかどうかだけではなく、ケージ際を含めてどれだけ継続的に組みの攻防を作れるかだ。
ロドリゲスがテイクダウンを防ぎ、中央での打撃戦に戻すことができれば、自身のSLpM5.52とノックダウン能力を生かしやすくなる。
反対にケージ際で組まれる時間が長くなれば、ロドリゲスが得意とする打撃を出せる時間は減っていく。
打撃の効率ではヘルナンデスが上回る
打撃でもヘルナンデスが単純に劣っているわけではない。
有効打命中率はヘルナンデスが60.7%、ロドリゲスが51.5%。
SLpMではロドリゲスが上回る一方、ヘルナンデスのSApMは3.10に抑えられている。
つまり、ロドリゲスはより多くの有効打を当てるタイプであるのに対し、ヘルナンデスは高い命中率を維持しながら、自身の被弾数を比較的少なくしている。
組みを大きな武器とするヘルナンデスだが、打撃の効率でも高い数字を残している点は見逃せない。
ロドリゲスが打撃を生かせる時間を作れるか
ロドリゲスは攻撃量とノックダウン能力で上回り、ヘルナンデスはテイクダウンを軸とした組みで大きな数字を残している。
ただし、ヘルナンデスは打撃命中率でも60.7%を記録しており、組みだけに依存しているわけではない。テイクダウンへの警戒を相手に強いることが、打撃を当てる展開にもつながっている。
一方のロドリゲスもTD防御率75.0%を記録しているため、ヘルナンデスが簡単に自分の展開へ持ち込めるとは限らない。
そのため試合の焦点は、単純な「打撃対組み」ではなく、ロドリゲスがヘルナンデスの組みを切り、得意な打撃を使える時間をどこまで確保できるかにある。
ヘルナンデスがケージ際で組み続ければ、ロドリゲスの攻撃機会は減っていく。逆にロドリゲスがTDを防いで中央へ戻る場面を増やせれば、攻撃量とノックダウン能力という自身の強みを生かしやすくなる。
両者の強みが、互いにどこまで通用するのか。その攻防が5ラウンドのメインイベントを左右しそうだ。
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