サイボーグがMMA引退戦を前に女子MMAへの思い「見方を変えたかった」

女子MMAを代表する存在として20年以上にわたって戦ってきたクリスチャン・サイボーグが、MMA引退戦を前に自身のキャリアを振り返り、女子MMAに対する見方を変えたいという思いが戦い続けるモチベーションの一つだったことを明かした。
サイボーグは現地時間2026年8月22日、米国フロリダ州タンパのBenchmark International Arenaで開催される「PFL Tampa」でケトレン・ヴィエラと対戦する。
試合にはサイボーグが保持するPFL女子フェザー級世界王座が懸けられ、PFLは今回の一戦をサイボーグにとって最後のMMAファイトと発表している。
「女子の試合はひどい」否定的な見方を覆すことがモチベーションに
大会を前に公開された映像で、サイボーグはキャリアを通じて自身を突き動かしてきたものについて語った。
女子の試合そのものを信じていない人が多く、「女子の試合はひどい」といった見方もあったという。
サイボーグは、そうした評価とは反対のものを自分の試合で見せたいと考えていた。
「男子がエキサイティングな試合をするように、私もエキサイティングな試合をしたかった。
試合をフィニッシュする。
それが私のモチベーションだった」
と振り返っている。
単に勝利を積み重ねるだけではなく、自らが激しい試合を見せることで、女子MMAそのものに対するイメージを変えようとしてきたことがうかがえる。
女子MMAの歴史とともに歩んだ20年以上
サイボーグは2005年にプロMMAデビュー。
2009年にはStrikeforceでジーナ・カラーノを1R TKOで破り、女子フェザー級王座を獲得した。
この一戦は女子選手同士の試合が大規模MMAイベントのメインイベントを務めた象徴的なカードとなった。
その後もInvicta FC、UFC、Bellatorで王座を獲得。
2024年にはラリッサ・パシェコを判定で破り、PFL Super Fights女子フェザー級世界王座を獲得した。
現在のプロMMA戦績は29勝2敗1ノーコンテスト。
PFLでのMMA戦は2戦2勝となっている。
長いキャリアの中で複数の団体を渡り歩きながら、女子フェザー級のトップ戦線で戦い続けてきた。
「このスポーツが私の人生を変えた」
サイボーグは現在の心境についても、「とても恵まれていると感じている」と語っている。
MMAが人生を変えたのは、単に王者になれたからだけではない。
格闘技は王者になる機会を与えてくれただけでなく、人生にはさまざまな生き方があることを示してくれたという。
女子選手の試合に対する否定的な見方が現在よりも強かった時代から戦い続け、自らの試合内容でその評価を覆そうとしてきたサイボーグ。
そのキャリア最後のMMAファイトで対峙するのがヴィエラだ。
最後のMMAファイトでヴィエラと王座戦
対戦相手のヴィエラはUFCで長年女子バンタム級のトップ戦線を戦ってきたブラジル人ファイターで、今回がPFLデビュー戦となる。
サイボーグは2025年12月のPFL Lyonでサラ・コリンズを3R2分55秒、リアネイキドチョークで下した。
現在はPFL女子フェザー級世界王座を保持しており、MMA最後の一戦では、そのベルトを懸けてヴィエラを迎え撃つ。
20年以上のキャリアを通じて、サイボーグが目指してきたのは自分自身が勝つことだけではなかった。
「女子の試合は面白くない」という見方に対し、自ら激しい試合を見せ、フィニッシュを狙い続けることで反対のものを証明する。
PFL Tampaで行われるヴィエラ戦は、一人の王者の引退戦であると同時に、女子MMAへの評価を変えようと戦い続けてきたサイボーグのキャリアを締めくくる一戦となる。
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