UFCボー・ニッカルが北京五輪金メダリストと対戦 41歳ムラドフの堅守を崩せるか【RAF Moscow】

現地時間2026年9月5日、ロシア・モスクワで開催される「RAF Moscow:Chimaev vs. Woodley」のライトヘビー級で、UFCミドル級のボー・ニッカルとシルヴァニ・ムラドフが対戦する。
NCAAディビジョン1を3度制した米国レスリング界のスター、ニッカルに対し、ムラドフは2008年北京五輪の男子フリースタイル96kg級金メダリスト。
米国カレッジレスリングの名手と、ロシアが生んだ五輪王者による世代を超えた一戦となる。
「NCAA Greatness vs Olympic Gold」と銘打って注目カードの一つとして紹介している。
ニッカルはRAF前戦でまさかの黒星
30歳のニッカルはペンシルベニア州立大学時代にNCAAディビジョン1で3度の全米王者となり、2019年には大学レスリング最高峰の個人賞「ダン・ホッジ・トロフィー」を受賞した。
その後はMMAへ転向し、現在はUFCミドル級で戦っている。
2025年5月にライニアー・デ・リダーにキャリア初黒星を喫したものの、その後はホドルフォ・ヴィエイラ、カイル・ドーカスを連続KO。
6月のドーカス戦では1ラウンド4分34秒でTKO勝利している。
一方で、MMAと並行してRAFでレスリングにも復帰した。
2025年のRAF01ではライトヘビー級王座を懸けてジェイコブ・カーデナスと対戦し、6-4で勝利した。
しかし、8月22日のRAF12では2026年NCAA王者マックス・マクエネリーと対戦。
ニッカルはテイクダウンを一度も奪えず、逆に試合唯一のテイクダウンを許して2-3で敗れた。
ニッカルにとってレスリング競技での黒星は、2021年4月の米国五輪代表選考会でデビッド・テイラーに敗れて以来となった。
RAF12からわずか2週間で、今度は五輪王者を相手に再起を狙うことになる。
ムラドフは北京五輪96kg級金メダリスト
対する41歳のムラドフは、ロシア・ダゲスタン出身のフリースタイルレスラー。
最大の実績は2008年北京五輪の男子フリースタイル96kg級金メダルだ。
当時ロシア国内には、2004年アテネ五輪金メダリストで世界選手権を3連覇していたハジムラト・ガツァロフという絶対的存在がいたが、ムラドフは代表争いでガツァロフを破り、北京五輪への出場権を獲得した。
本大会でも4試合を勝ち抜き、決勝ではカザフスタンのタイムラズ・ティギエフを下して頂点に立った。
その後は負傷などもあり長期間レスリングの第一線から離れており、今回がRAF初参戦となる。
爆発力のニッカルか、守備とカウンターのムラドフか
試合のポイントになるのは、ニッカルがムラドフの守備をどこまで崩せるかだ。
ニッカルの特徴として、横方向への動きから一気に距離を詰める爆発的なプレッシャーを挙げている。
一方のムラドフについては、ディフェンスとカウンター能力を強みとして評価している。
直近のマクエネリー戦では、ニッカルが最後までクリーンなテイクダウンを完成させられない展開となった。
ムラドフにとっても、同じようにニッカルの最初のアタックを切り、カウンターにつなげられるかが鍵となる。
ただし、41歳のムラドフには長い実戦ブランクがある。
現在もUFCで競技を続け、RAFにも継続参戦しているニッカルとは、試合勘や運動量で差が出る可能性もある。
NCAA3度制覇のニッカルが五輪金メダリストを破って前戦の敗北から立て直すのか。
それとも、ロシアのレジェンドが母国モスクワで復活を印象づけるのか。
世代も歩んできたキャリアも大きく異なる、ハイレベルなフリースタイル対決となる。
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