ダーン vs ロバートソンをUFC公式スタッツで勝敗予想 女子ストロー級王座戦を数字から比較 【UFC 330】

現地時間2026年8月15日、米国ペンシルベニア州フィラデルフィアのXfinity Mobile Arenaで開催される「UFC 330:マカチェフ vs マシャド・ギャリー」。
コメインイベントでは、UFC女子ストロー級王者マッケンジー・ダーンと挑戦者ジリアン・ロバートソンが対戦する。
ダーンはプロMMA戦績16勝5敗、UFCでは11勝5敗。
2025年10月にビルナ・ジャンジロバを判定で破り、UFC女子ストロー級王座を獲得した。
対するロバートソンは17勝8敗、UFCでは14勝6敗。
現在5連勝中で、ストロー級では6勝1敗と好成績を残してタイトル挑戦までたどり着いた。
今回は両者のUFC公式スタッツを比較し、どちらが有利なのかを予想する。
ダーン vs ロバートソン UFC公式スタッツ比較
項目 | マッケンジー・ダーン | ジリアン・ロバートソン |
|---|---|---|
プロMMA戦績 | 16勝5敗 | 17勝8敗 |
UFC戦績 | 11勝5敗 | 14勝6敗 |
平均試合時間 | 14分10秒 | 10分20秒 |
1分あたりの有効打 | 3.47 | 2.71 |
有効打命中率 | 41.6% | 48.5% |
1分あたりの有効打被弾数 | 3.93 | 2.86 |
有効打防御率 | 52.0% | 56.0% |
15分あたりのテイクダウン | 0.93 | 2.76 |
テイクダウン成功率 | 18.4% | 40.9% |
テイクダウン防御率 | 37.9% | 38.9% |
15分あたりの一本を狙った回数 | 1.06 | 0.87 |
ダウン奪取数 | 2 | 0 |
ダウンを奪われた回数 | 6 | 0 |
打撃の手数はダーン、効率ではロバートソン
スタンドではダーンが1分あたり3.47発の有効打を当てており、ロバートソンの2.71発を上回る。
ダーンはUFCで2度のダウンを奪っている一方、ロバートソンは0回。
攻撃の手数と相手を倒す打撃という点ではダーンが数字で上回っている。
一方、有効打命中率ではロバートソンが48.5%、ダーンが41.6%。
1分あたりの有効打被弾数もロバートソンの2.86発に対し、ダーンは3.93発となっている。
有効打防御率でもロバートソンが56.0%、ダーンが52.0%と上回る。
さらにロバートソンはUFCで一度もダウンを奪われていないのに対し、ダーンは6度のダウンを喫している。
手数ではダーン、命中率と被弾の少なさではロバートソンという比較になる。
最大の差はテイクダウン
両者のスタッツで最も大きな差が出ているのがテイクダウンだ。
ロバートソンは15分あたり2.76回のテイクダウンを成功させているのに対し、ダーンは0.93回。
成功率もロバートソンが40.9%、ダーンが18.4%と大きな差がある。
テイクダウンに関する数字では、ロバートソンが大きく上回っている。
さらにロバートソンはUFC女子ストロー級史上最高となる50.8%のトップポジション率を記録。
コントロールタイム率も57.1%で同階級史上2位となっており、相手を倒した後に上のポジションを維持する能力も強みとなっている。
一方、テイクダウン防御率はダーンが37.9%、ロバートソンが38.9%とほぼ同じ。
どちらも相手のテイクダウンを高い確率で防いできたタイプではなく、グラウンドの攻防が勝敗を大きく左右する可能性がある。
グラウンドではダーンにも大きな勝機
ロバートソンがテイクダウンの数字で上回っているからといって、倒せばそのまま有利になるとは限らない。
ダーンはADCC、IBJJF世界選手権を制した世界トップクラスのブラジリアン柔術家。
プロMMAでは8度の一本勝ちを記録しており、腕十字やリアネイキッドチョークなどで試合を決めてきた。
スタッツでも15分あたりの一本を狙った回数はダーンが1.06回、ロバートソンが0.87回とダーンが上回る。
ロバートソンにとっては、得意のテイクダウンを成功させた後こそ注意が必要になる。
ダーンのガードの中に入れば一本を狙われる可能性があり、スクランブルでポジションを入れ替えられる危険もある。
ただしロバートソン自身もブラジリアン柔術を強みとし、プロ17勝のうち9勝が一本勝ち。
UFCでも7度の一本勝ちを記録している。
単純に「柔術ならダーン」というだけでは判断できない対戦となる。
5ラウンドの経験ではダーン
長期戦の経験では王者に強みがある。
ダーンはこれまでUFCで複数の5ラウンド戦を経験しており、2025年10月にはジャンジロバとのタイトルマッチを判定で制して王座を獲得した。
平均試合時間もダーンが14分10秒、ロバートソンが10分20秒。
試合がチャンピオンシップラウンドまで進んだ場合、長い試合を経験してきたダーンの経験値は無視できない。
一方のロバートソンは現在5連勝中。
直近ではアマンダ・レモスに判定勝ちし、その前にはマリナ・ロドリゲスを2R TKOで破っている。
ストロー級では6勝1敗と安定した結果を残しており、近年の勢いでは挑戦者も引けを取らない。
勝敗予想 ジリアン・ロバートソン有利
UFC公式スタッツを軸に比較すると、ジリアン・ロバートソンが有利と予想する。
最大の理由はテイクダウン能力だ。
15分あたりのテイクダウンはダーンの0.93回に対してロバートソンが2.76回。
成功率でも18.4%対40.9%と大きく差をつけている。
さらに有効打命中率、有効打防御率、1分あたりの有効打被弾数でもロバートソンが上回る。
ダーンの方が打撃の手数は多いものの、ロバートソンがスタンドで大きく崩されることなくテイクダウンにつなげられれば、自分の展開を作りやすい。
最大の不確定要素は、ロバートソンがテイクダウンした後の攻防だ。
ダーンは下からでも一本やポジションの入れ替えを狙えるため、ロバートソンがトップを取っただけでは十分とはいえない。
それでも、テイクダウンの回数と成功率、トップでのコントロール能力、打撃での被弾の少なさを総合すると、数字上ではロバートソンに分がある。
この試合の最大のポイントは、ロバートソンが「ダーンを倒せるか」ではなく、「ダーンを倒した後にトップポジションを維持できるか」になりそうだ。
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