マテウス・ガムロット vs クイラン・サルキルドをUFC公式スタッツで分析 序盤の打撃か、レスリングで長期戦か【UFCラスベガス120】

現地時間2026年8月8日に開催される「UFCファイトナイト・ラスベガス120:ガムロット vs サルキルド」のメインイベントで、マテウス・ガムロットとクイラン・サルキルドがライト級で対戦する。
経験豊富なレスラーのガムロットに、UFC参戦後5戦全勝のサルキルドが挑む一戦。
UFC公式スタッツを見ると、両者の勝負になるポイントはかなり明確だ。
サルキルドが距離を保って打撃戦を続けられるのか。
それともガムロットがテイクダウンを繰り返し、長い試合へ持ち込めるのか。
UFC公式スタッツ比較
スタッツ | ガムロット | サルキルド |
|---|---|---|
身長 | 5フィート10インチ(約178cm) | 6フィート(約183cm) |
リーチ | 70.5インチ(約179cm) | 75インチ(約191cm) |
平均試合時間 | 11分56秒 | 4分52秒 |
KD/15分 | 0.10 | 1.85 |
有効打精度 | 51.6% | 59.8% |
SLpM | 3.21 | 4.77 |
打撃防御率 | 60.1% | 47.6% |
SApM | 2.81 | 2.26 |
TD精度 | 38.6% | 31.3% |
TD/15分 | 5.22 | 6.16 |
TD防御率 | 83.3% | 75.0% |
SUB/15分 | 0.19 | 0.62 |
数字だけを見ると、スタンドではサルキルド、長い組みの攻防ではガムロットという構図が浮かび上がる。
サルキルドは4.5インチのリーチ差を生かせるか
まず大きいのが体格差だ。
サルキルドは身長6フィート(約183cm)、リーチ75インチ(約191cm)。
一方のガムロットは5フィート10インチ(約178cm)、リーチ70.5インチ(約179cm)で、サルキルドには4.5インチ(約11.4cm)のリーチアドバンテージがある。
さらに打撃の数字にも差が出ている。
サルキルドは1分あたり4.77発の有効打を当て、有効打精度は59.8%。
ガムロットは3.21発、51.6%となっている。
特に目を引くのがノックダウン数だ。
ガムロットはUFCでこれまで1度のノックダウンを奪っているのに対し、5度倒されている。
一方のサルキルドは3度のノックダウンを奪い、現在まで一度もノックダウンされていない。
サルキルドはUFC5戦で5勝。
直近ではベニール・ダリウシュを第1ラウンドTKO、その前にはジェイミー・ムラーキーをリアネイキドチョーク、ナスラット・ハクパラストをヘッドキックで仕留めている。
平均試合時間はわずか4分52秒で、UFCでは現在3試合連続の第1ラウンドフィニッシュ。
序盤の危険度ではサルキルドが明確に上だ。
ガムロットは打撃戦を続ける必要がない
ただし、ガムロットにとって重要なのはサルキルドと真正面から打撃の数字を競うことではない。
最大の武器はレスリングだ。
UFCではこれまで140回のテイクダウンを仕掛けて54回成功。
15分換算では5.22回を記録している。
さらにテイクダウン防御率は83.3%。
ガムロット自身が何度も組みに行けるだけでなく、相手から簡単に倒されないことも大きい。
UFC公式資料では、現役ライト級選手の中でコントロールタイム50分10秒は9位。
ガムロットが長時間相手を組み伏せてきたことを示す数字でもある。
サルキルドも決してレスリングが苦手な選手ではない。
15分換算のテイクダウン数は6.16回と、むしろガムロットを上回る。
ブラジリアン柔術黒帯でもあり、本人も得意なグラップリング技術としてテイクダウンを挙げている。
ただし、ここには注意が必要だ。
サルキルドはUFCでまだ5試合しか戦っておらず、平均試合時間は4分52秒。
短時間で終わった試合が多いため、15分換算のテイクダウン数やノックダウン数は大きく出やすい。
実数ではサルキルドが10成功/32試行なのに対し、ガムロットは54成功/140試行。
レスリングを長時間、何度も繰り返してきた実績ではガムロットに大きな差がある。
第1、2ラウンドが最大のポイント
試合展開を考えると、サルキルドにとって最もチャンスが大きいのは序盤だろう。
リーチ差を生かして距離を保ち、ガムロットがレベルチェンジに入る瞬間へパンチや蹴りを合わせたい。
有効打の内訳を見ると、サルキルドは頭部63.8%、ボディ24.1%、脚部12.1%。
ガムロットよりもボディへの攻撃割合が高く、上下を散らしながら攻撃できている。
一方、ガムロットとしては一度のテイクダウン成功だけにこだわる必要はない。
最初のタックルを切られても、そのままケージへ押し込み、再び脚を取りに行く。
スタンドに戻されてもまた組む。
そうしてサルキルドに打撃だけを考えさせないことが重要になる。
ガムロットの平均試合時間は11分56秒。
UFCではアルマン・ツァルキヤンとの5ラウンド戦を判定で制した経験もあり、これまでUFCのメインイベントを3度経験して2勝1敗としている。
時間が経過するほど、経験値の差はガムロット側に傾いていく可能性がある。
勝敗予想 ガムロットが後半に巻き返す展開を予想
公式スタッツから予想するなら、マテウス・ガムロット有利としたい。
ただし、簡単な試合になるとは考えにくい。
第1ラウンドはサルキルドの長いリーチとスピードが機能し、ガムロットが打撃で劣勢になる可能性がある。
特にサルキルドのKD/15分1.85に対し、ガムロットはこれまでUFCで5度ノックダウンされており、序盤は最も危険な時間帯となる。
それでもガムロットが最初の10分を乗り切り、テイクダウンやケージレスリングを何度も仕掛けられれば展開は変わってくる。
サルキルドの平均試合時間4分52秒に対し、ガムロットは11分56秒。
サルキルドがこれまでUFCで見せてきた爆発力は本物だが、その爆発力を15分、20分、25分の戦いでも維持できるのかは分からない。
予想する展開は、序盤にサルキルドが打撃で先行し、ガムロットが徐々に組みの時間を増やしてペースを奪う形。
最大の焦点は、ガムロットがサルキルドの「最初の10分」を突破できるかだ。
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