2025年、格闘技ファン待望の「超RIZIN.4 フライ級グランプリ」の組み合わせがついに決定しました。今回は計10人の精鋭ファイターがトーナメント形式で頂点を目指します。元谷友貴、ヒロヤ、ホセ・トーレス、扇久保博正、エンカジムーロ・ズールーなど、個性豊かな選手たちがしのぎを削る戦いは目が離せません。本記事では、全参加選手のプロフィールやこれまでの戦績、そして1回戦の注目対戦カードを詳しく解説。さらに、それぞれの試合で注目すべきポイントを押さえ、格闘技初心者からコアファンまで楽しめる内容を目指します。次回の記事では、1回戦の展開予想と勝敗の行方を筆者の視点も交えて深掘りしていきますので、ぜひお楽しみに!
超RIZIN.4 フライ級グランプリとは?
超RIZIN.4 フライ級グランプリは、2025年に開催される注目の格闘技トーナメントで、国内外から選ばれた10名のフライ級選手が参加します。トーナメント方式で行われ、各選手が勝ち上がることで最終的なチャンピオンを決定します。フライ級は体重56.7kg以下の選手が対象で、その軽快なスピードと高いテクニックが見どころです。
今回は10人制のトーナメントですが、1回戦は5試合の対戦カードのみが組まれており、その後は勝ち上がった選手同士が対戦を繰り返します。出場選手には国内トップファイターだけでなく、海外からの強豪も名を連ねており、レベルの高い激闘が期待されています。
格闘技ファンはもちろん、初めてRIZINを観る人にも楽しめる内容で、選手それぞれの個性や戦い方、トーナメントのドラマ性が魅力となっています。
元谷友貴 vs ヒロヤ
選手プロフィール
元谷友貴(もとや ゆうき)
1989年生まれ、石川県加賀市出身の総合格闘家。アメリカン・トップチーム所属。DEEPのフライ級・バンタム級の元王者であり、国内屈指の実力派。2011年にプロデビューし、寝技・打撃両面でバランスの取れたファイトスタイルが特徴。RIZINでも数多くの試合を経験し、安定した実力でトーナメントの中心選手の一人として期待される。
ヒロヤ
1998年生まれ、兵庫県出身の若手総合格闘家。JAPAN TOP TEAM所属。2020年からDEEPに参戦し、打撃とグラウンドの両面で成長を続けている。RIZINには2023年に初出場し、勢いあるファイトで注目を集めている。アマチュア時代から格闘技イベントBreakingDownにも出場し、経験を積みながら急成長中の期待の新星。
対戦の見どころ
ベテランの元谷と若手のヒロヤによる世代対決。元谷は総合力の高さと試合経験の豊富さが強みで、冷静な戦術眼が光る。一方、ヒロヤは勢いと攻撃力を武器に、アグレッシブなファイトスタイルで挑む。打撃の攻防、グラウンドの駆け引きなど多彩な攻防が予想され、トーナメント初戦から見逃せない一戦となる。
ホセ・トーレス vs 扇久保博正
選手プロフィール
ホセ・トーレス
アメリカ・シカゴ出身のホセ・トーレスは、幼少期から空手やレスリング、コンバットドーといった多彩な格闘技を経験してきたファイターです。プロデビュー以来、Titan FCでフライ級とバンタム級の二階級制覇を達成し、その後UFCでも活躍。BRAVE CFでは連勝を重ね、2023年にはバンタム級王者に輝きました。RIZINでは2024年の大晦日に元DEEP王者の神龍誠との熱戦を制し、着実に存在感を示しています。
扇久保博正(おうぎくぼ ひろまさ)
岩手県久慈市出身で、国内トップクラスの実績を誇る扇久保博正。極真空手をベースに、グラウンドでの冷静な攻防を得意とする戦術派のファイターです。修斗世界二階級制覇やRIZINバンタム級グランプリ優勝など輝かしい戦歴を持ち、多数のタイトルマッチを経験。安定したテクニックと粘り強い戦いぶりで多くのファンを魅了しています。
対戦の見どころ
この一戦は、まさに事実上の決勝戦とも称される強豪同士の激突です。ホセの多彩な攻撃と力強さに対し、扇久保は緻密な戦術と卓越したグラウンド技術で挑みます。互いに勝利への執念を燃やす両者の戦いは、まさに格闘技ファン必見の熱戦となること必至。打撃と寝技が入り混じる攻防の中、どちらが勝利の栄冠を掴むのか、その行方に注目です。
伊藤裕樹 vs エンカジムーロ・ズールー
選手プロフィール
伊藤裕樹(いとう ゆうき)
愛知県出身、ネックスイチムエ所属のファイター。THE OUTSIDERで頭角を現し、ボクシングをベースにした鋭い打撃としぶとい粘りが持ち味。RIZINでは持ち前の打たれ強さと気迫で勝利を重ねており、PFC・BTC2冠王者のララミーとの激戦ではスタンドでの意地の殴り合いを制して実力を証明。攻守ともに成長が著しく、今トーナメントでも注目の日本人選手の一人。
エンカジムーロ・ズールー
南アフリカ出身、EFCでフライ級・バンタム級の2階級を制覇した実力者。打撃・グラウンドともに隙がなく、常にフィニッシュを狙うスタイルが魅力。2024年のRIZIN初参戦では日本の強豪・新井丈を1Rで仕留め、その勢いのまま大晦日に堀口恭司とタイトルマッチを行うなど、わずか数戦でトップ戦線に食い込んだ。スピードと爆発力を兼ね備えた危険なファイター。
対戦の見どころ
若き日本の技巧派・伊藤と、アフリカからの強豪・ズールーによる注目の一戦。ズールーの持つパワーと突破力を、伊藤がどこまで捌いていけるかが鍵となる。ズールーが一気に距離を詰める展開になれば早期決着の可能性もあるが、伊藤が冷静に対応し、自らのリズムで攻防を作れば競った展開に持ち込める。注目は中盤以降の攻防。伊藤の打たれ強さとカウンターが光るか、それともズールーの一撃が流れを変えるか。トーナメント台風の目となるのはどちらか、重要な一戦となる。
アリベク・ガジャマドフ vs 征矢貴
選手プロフィール
アリベク・ガジャマドフ
ロシア・ダゲスタン出身、KHK DAGESTAN所属。ウーシュー散打をベースに、徒手戦闘やハンド・トゥ・ハンドなど多彩な格闘技でロシア国内の王者に輝いてきた実力者。プロMMAではACAで無敗のままRIZINに参戦し、初戦では元パンクラス王者・北方大地をわずか1RでTKO。まだ23歳ながら、高い打撃技術と爆発力を備えた次世代の注目株として頭角を現している。
征矢貴(そや たかき)
千葉県出身、THE BLACKBELT JAPAN所属。2012年にプロデビューし、修斗新人王MVPに輝くなど早くから注目を集めた。クローン病や腰の大怪我、家族の死といった数々の困難を乗り越えて現役を続ける、不屈のファイター。近年はベアナックルから総合に戻り、2025年5月に元UFCファイターのドッドソンに判定勝利を収めた。泥臭くても前に出るスタイルと人間味ある背景で、多くのファンの心を掴んでいる。
対戦の見どころ
無敗の新鋭ガジャマドフと、壮絶な人生を歩んできたベテラン征矢によるストーリー性あふれる一戦。ガジャマドフは散打仕込みのスピードと鋭い打撃を武器に早期決着を狙う。一方の征矢は、どんな相手にも折れずに食らいつく粘り強さと実戦経験で、後半の巻き返しを狙う構えだ。鍵となるのは、ガジャマドフの初期ラッシュを征矢がどう凌ぐか。スピード差を埋めるために距離を詰める戦術が取れるかが勝敗を左右する。若さと勢い vs 経験と執念――予測不能な熱戦が期待される。
神龍誠 vs 山本アーセン
選手プロフィール
神龍誠(しんりゅう まこと)
2000年7月5日生まれ、宮城県仙台市出身の若手総合格闘家。神龍ワールドジム主宰。第5代DEEPフライ級王者、第10代CFFCフライ級王者。小学3年生からレスリングを始め、ムエタイや柔術も経験。2016年にパンクラスでプロデビューし、若くして頭角を現す。2020年からRIZINに参戦し、多彩な技術と戦術眼で注目を集めている。2023年には10連勝を達成するなど急成長中の実力者である。
山本アーセン(やまもと あーせん)
1996年9月8日生まれ、神奈川県出身。元レスリング選手でレスリング一家の出自を持つ。4歳からレスリングを始め、国内外で多くの実績を積み、ハンガリーに留学経験もある。2015年に総合格闘技に転向し、RIZINで活躍。技術力の高さとレスリングベースの戦術を武器に、着実にキャリアを重ねている。2023年にはフライ級に転向し、さらなる飛躍を目指す若手実力派。
対戦の見どころ
ベテランの神龍と多彩なレスリング技術を持つ山本による注目の一戦。神龍の総合力と圧力のある攻めに対し、山本はレスリング技術とフィジカルで対抗する。スピードと技術が融合したフライ級の攻防は非常に激しく、どちらが試合の主導権を握るかが勝敗の鍵となるだろう。両者ともに高いポテンシャルを持つため、試合は見応え抜群。緊張感あふれるテクニカルな戦いが期待されており、ファン必見のカードである。
まとめ
2025年の「超RIZIN.4 フライ級グランプリ」は、多彩な個性と実力を兼ね備えた10人の精鋭が激突する、ファン必見のトーナメントです。元谷友貴やホセ・トーレス、扇久保博正といったベテランから、勢いのある若手のヒロヤやアリベク・ガジャマドフまで、それぞれが独自のスタイルと戦術で勝利を狙います。軽量級ならではのスピード感あふれる展開とテクニカルな攻防が期待され、どの試合も一瞬たりとも目が離せません。1回戦の5試合はすでにハイレベルな戦いが予想され、勝ち上がった選手同士の戦いも大いに盛り上がるでしょう。格闘技初心者からコアファンまで幅広く楽しめるこのグランプリは、2025年の格闘技シーンの大きな注目イベントになること間違いなしです。次回の記事では各試合の展開予想を深掘りし、勝敗の行方を探りますので、ぜひご期待ください。